手であがれる傾斜角度
バリアフリーは文字通り「バリア」を「フリー」にすることですが、
代表的なバリアというと「段差」。
![スロープの写真](https://cdn.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_300,h_225/https://barrierfree-front.jp/wp-content/uploads/2019/07/d51c993beff14c8155942aac0fce56a5_s-300x225.jpg)
車いすやベビーカー、台車など、車輪を持つ乗り物を使用するときに、通り道に段差があると、それ以上先へは進めない場合もあります。
段差を解消するのにスロープをつけたり、スロープ状にしたりすると良いことは皆さんもご存じかと思います。さぁ、そのスロープは、どの位の傾斜角度が良いのでしょうか?
国が定めるバリアフリー法では、“多くの人が日常的に使用する建築物”に対し、
■ スロープ勾配1/12 以下 (屋外は 1/15 以下)
を「最低限のレベル」として示しています。
この1/12とは、
→1メートルの高さを上がるのに、12メートルかけて上がる
程度で、手で車いすをこぐ人も上がりやすい、かなり緩やかな斜度。度数にすると4.8°になります。
スロープ状だから上がれるとは限らない
しかし、12メートルもの距離を取るのは難しい場合が多く、ジグザグ状にして距離を稼いで設置しているものもあります。
![ジグザグなスロープ](https://cdn.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_300,h_199/https://barrierfree-front.jp/wp-content/uploads/2019/07/c6afb946d7ef0812150cf20f38e1c251_s-300x199.jpg)
![ジグザクなスロープ](https://cdn.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_300,h_168/https://barrierfree-front.jp/wp-content/uploads/2019/07/389d34ae0ddeefef183c27b93b14ba11_s-300x168.jpg)
家の敷居の段差を解消するグッズなども売られていたり、歩道への上がり口が急角度だったり、いくらスロープ状であっても、だいたい10°を越えると、
屈強な腕力がある人でなければ、自力で上がるのは困難な角度となります。
だから、町中で、車いすユーザーさんが道を行くのを見た時、ちょっとした歩道の上がり口などで突っかかっていないか、ぜひ“ちら見”をしてみて下さい。
もし、「いよっ!」と、かけ声をかけて登ろうとしていると見えたなら、
まず、「お手伝いしましょうかい?」と、気軽に声をかけ、
(声かけ一番!)
手伝って差し上げて下さい。
え?手伝い方を知らない?でしたら、その車いすユーザーさんに尋ねて下さい。
車いすユーザーの方に限らず、自分から「SOS」を発信する人は多くはありません。
ぜひ、あなたから!!